2024年のまとめ1:凸凹子育ての就学奮闘記

あけましておめでとうございます! 2024年は子どもを寝かして寝落ちして2025年になりましたが、まとめを書きました。書いてくと子育てがとても長かったので、そこまでで1本で。

Twitterにはチラチラ書いてしまいましたが、2019年からとにかく険しい道のりでした。1歳半のとき、保育園の先生から情緒面で受診を勧められ、複数の児童発達支援 (例えばLITALICOでの療育。ソーシャルスキルレーニングなど。) サービスの利用を経て、現在に至ります。本当はここまで全部をほめてほしい〜〜〜くらいだけど、これは孤独の道というのはよくわかっています。で、2024年は本当に激動でした。

少し詳細に書いてまして、いわゆる「知的なし」で奮闘している方に、1つのケースとして参考になれば幸いです。

大前提ですが、うちの子のことは大好きです!!

就学

保育園を卒園し、小学校に入学する。入学するんですよ、この間まで赤ちゃんだったのに。 ただし、環境変化が苦手な本人にとって最も不安が強く、大人にとってはおそらく最も不確実性が高い時期です。 (とりあえず学童は第一希望で通っていて本当によかった)

入学前の不安定や不登校など、いざという事態のとき、時短勤務や (育休的な) 休職などが必要になりますが、前職はステージが早いスタートアップで実質的に困難だったこともきっかけで、1月から転職していました (キャリア上の理由ももちろんあります!)。前職では入社のときに「子育てが大変になります」とは宣言してたものの、当初より大幅にマインドシェアを割いており、さらに途中での離脱となって、ご迷惑おかけしたと思います。また転職活動期に妻にかなり無理を強いてしまいました。

発達に課題のある子は、小学校から進路を考える必要があります。大きく分けて「特別支援学校 (重度の場合)」「特別支援学級 (カリキュラムがフルカスタム、主に知的面)」「通級指導 (通常級にいながら、週に数コマ特別な内容」「通常級 (支援なし)」の4つあります。

入学前に通級の先生と面談をしており、通級で概ねの段取りはついている状態でした。ただ、特別支援は学校ではなく教育委員会による裁定となっており、就学相談が遅くとも8月のあと、決定するのが 3月末と入学直前で 、親にとって心理的負担が極めて大きかったです、ほんとに。入学直前に突然、程度が軽いので支援はなしです〜〜になりかねないんです。特別支援が進んでると言われてる大阪ですらコレなの、マジでおこだよ!w

ちなみに2024年度から「週の半分未満という中途半端な特別支援級への在籍は許さない」という文科省通知が出され、入学後どうなるかが不明なので「念のため」支援が手厚い特別支援学級に在籍させておくという裏道が閉ざされたという不安要素も追加されていました。そんな裏道の背景には、特別支援の制度はどれも利用や変更の融通が効かないという事実があります。運用上の難しさは理解しつつ、このあたり柔軟になってほしいと切に願っています。

時代を先取っていた大阪「ともに学び、ともに育つ」教育 文科省通知は「不当な差別」弁護士会が撤回勧告(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE)

「いざという事態」の予想は的中し、卒園が近づくに連れて極めて不安定になり、正直非常に困難な状況でした。ただ相談先も切り替わる時期でもあり (児童発達支援は未就学児までが対象) 、ひたすら忍耐しました。この辺も制度が良くなるとよいのですが。

しかもしかも、入学式前に両親ともにコロナになってしまい、親族含め誰も入学式に出れずでした。特別な配慮が必要な子どもは入学式の予行練習を済ませており、当日は通級の先生が (おそらく特別対応で) 付き添ってくださったとはいえ、たった一人での新しい環境。そんな中でも、なんと 一人で胸を張って入学式に行き、無事に帰ってきました 。胸を張るというか、自分で行ってこれるよ、と宣言して行ってきたんです。とても成長したねと感動しました。

ちなみに、自己隔離で寝込んでいる間に「がんばったねパパ」と書いてくれたのは、今でもドアに貼ってある宝物です。

「よくがんっばたねすごい!!! ぱぱ」

不登校・不学童予備軍

「叩いてしまった」「この子にいつも〇〇される」「宿題なかなかやってくれない」などと言った話は、どの子にも少しはあると思います。しかし頻度が多かったのです。

10月の運動会後あたりから、学校や学童の先生から週に何度も、怪我させる危険、授業中の逃避行動、宿題や遅刻について話が来て、家でも不安定に。登校しぶりもクライマックスステージを迎えました。不安定な行動だけでなく、自傷的な発言も出てしまい、本人に話をよく聞くとSOS状態。この解決は本当に「奮闘」でした。

まず妻が限界になり、学校からの連絡を自分に集約しました。早めに対処できず申し訳なかった・・。この手の話は (相談援助の基本にも出てきますが)「自分」と切り離して考えないと罪悪感に飲まれてしまいます。 (大変に僭越ながら) 先生から「相談されている」ということにすることで、客観的に捉えることを意識して回避しました。

学童の訪問支援の先生と面談、通級の先生への電話など、ひたすらヒアリングして情報を集めました。その結果、環境に対するストレス (人間関係や学習面) が原因で、他の子への意図しないちょっかいなどが増え、衝動的な行動によりトラブルになっていると判断できました。衝動的行動→叱られ・避けられ→ストレス→衝動的行動、の負のループです。

特に11月の下旬から、連絡と面談の密度がものすごかったです... ちなみにNotion。

(知的なしで) 発達に課題のある子の支援は、「療育 (いわゆる。本人へのソーシャルスキルなどの訓練です。)」「環境調整 (とそれをEnablingするペアレントレーニング、保育所や学校への訪問支援)」「薬物療法」の大きく3つに分けられます。前者2つは短時間ながら通級の先生や訪問療育で実施してくださっており、また制度の柔軟性も、効果の即効性もありません。

アレントレーニングでも基本的には「叱る量を減らす」ように指導されますが、「怪我しそう」なものは叱らざるを得ません。心に余裕を作らないと実践ができないのですが、正直先生自身も限界のようでした。35人とかの学級で、支援員の先生がいるとはいえ、特別な支援の必要な子が他に数人いる状況では、普通に厳しそう・・。 (ちなみに宿題を学校に置いてきたときに学童の先生が写経させてしまい、典型的な「罰」 (ペアレントレーニングで真っ先に止められます) なので、ドキッとしました...w)

負のループを断ち切るために、今回は薬物療法を追加することを選択しました。家での様子 (が結構やばかった🥹) や関係者の面談から得られた話を1ページにをまとめて、かかりつけの児童精神科の先生に持っていき、投薬の必要性を訴え、即日処方していただくことができました。お薬は相性とか副作用の問題が出ることがあるようですが、今回は一回できれいにハマり、学校の先生から、友だちとのトラブルが目に見えて減ったという連絡が来るようになりました。ここのガチャが一発で通ったのは本当に幸運でした。

追記: 運動会が終わるまでもそこそこ不安定ではありましたが、毎年そうなので運動会が終わったら改善すると油断していたんですよね。セオリー通り、行動の「なぜ」を慎重に観察する必要がありました。ちなみに、運動会は本当に上手に踊っていて、かけっこもフライングしないようにスタートを遅らせてしまったけど、落ち着いて最後まで走りきれてて、えらすぎた。 あと、お薬を決める前後のころは、わざとじゃなくてもやってしまうことについては、すべて自分のせいではないということを伝えて、できる限り寄り添う形にしました。

子どものアンガーマネジメント

意図してない行動は減ったとはいえ、感情のコントロールにはまだ課題がありました。例えばスプラで台パンなどw (落ちつけば勝てると伝えるのですが、まぁマッチングシステムがねぇ...w)

たまたまAmazonで、以前身体接触の課題を解決すべく買った「だいじ だいじ どーこだ?」と同じ絵の方で「きみのこころをつよくするえほん」という本が出ているのを見て、ふと買ってみました。

これが大変に良いえほんで、もやもや感情 (かわいい) や対処方法 (深呼吸とか名前をつけるとか、見方を変えたり、親に抱っこしてもらったり、...) を、視覚的にわかりやすく描いてくださってます。

この本を一緒に読んで、自分から「怒っちゃったときはこの本が近くにあれば大丈夫」と言ってくれて、それからは「モヤモヤくんが大きくなっちゃったのかな?」と言うだけでも、ちょっと落ち着くようになりました。劇的・・。感情を客観的に見れるようになることが大切だったんですね (感情を客観的に見る話を、会社の納会で歴戦のすごい方々も言っていらっしゃったなぁ...)。

うちの子はいわゆる「視覚が優位」のようなので、言葉での説明よりも、絵になると理解の速さが段違いだと感じました。 (図鑑や歴史漫画とかも大好きです)

この本はただのミスで2冊買っており、通級指導教室に寄贈させていただきました。

追記:私の理解では、まずは子どもの感情に親が巻き込まれないようにすることが一番大事 (怒っている子どもに正論を言ったり、怒り返すとさらに不安定になる) で、その次に寄り添い (先にイライラを小さくします。怒りを甘えたいと捉えることもできます。ただし強化してはなりません) が、その次に一緒に紐解いてあげる (可視化、言語化、客観視) ことが大事です。

得られた知見

一旦は解決に見えますが、不安定だった時期に学習面の遅れ (特に書き取り) が出ていて、本人に一番合う形を模索しています。 「作業」「単調な繰り返しの練習」が苦手なんですよね、わかる (わたしたちだってソースコードの写経とか無理だもんね...)

書き取りの困難をタブレット教材などの工夫で解決できた方がいれば、ぜひコメントください。

学習は積み上げなので、一度ズレてしまうとドミノ倒しになり、解決にかなり時間を要します。 かつ、通常級では遅れを個別にカバーする余裕は正直ないはずです (家庭での学習となり、さらなる親の時間捻出が発生します)。

よって、問題が大きくなる前に予防的に (兆候が見られた時点で見つけて) 解決することが大切になります。 そのためには普段から、先生方と能動的に (つまり定期の懇談以外でも) コミュニケーションを取り、予防的に支援の幅を広げることが大事ということが学びになりました。 もといステークホルダーマネジメントですね。

就学〜奮闘では、関わり方の良し悪しの判断 (罰の話など) や、利用できる福祉サービスなど、ペアレントレーニングや保育士試験の一部で学んだ話がそのまま活きるシーンがいくつかありました。このあたりの情報は広範にわたるにも関わらず散らかっており、発達に課題のある子 (知的なしの場合) の子育て入門ガイドなんかをいつか書こうと思います (ペーパー保育士の名にかけてw)。

罰については自分も正直「叱る (嫌なことの出現)」は減らしてるけれども「ゲームの時間が減るなど (良いことの消失)」の方向にやってしまいがちなので、わたしも自戒せねば。

心理学ワールド 80号 罰 罰 | 日本心理学会

最後に

子育ては全く持って1本道ではないということを身をもって学んでいます。特別支援学校ではない学校に進学しても、特別な支援が必要な子どもは学級に数人はいるでしょう。

そんな子どもが他の子に迷惑をかけてしまったとき、たしかに「わざと」のこともあるのですが、不穏な反応があると、親にとっても心理的な負担が極めて大きいです。外出中に嫌な顔で見られるのとか、辛かったな。

なんか社会全体みたいな話になっちゃうのですが、いろんな子どもに対しておおらかな目で見守っていただけると、わたしたちにとってはとてもありがたいです。何卒..!

oO(追伸:この仕事は365日中365日は感謝されない (システム管理者の日のオマージュですw) ので、こっそりほめてもらえるとうれしいです!)

FRONTEND CONFERENCE 2019に参加した(エモい話編)

2019.kfug.jp

DroidKaigi 2017以来ぶりの大型テックカンファレンス参加しました。 oO(いまさらあの時レポートブログ書かなかったことを後悔)

実はチケットを取りそびれたまま完売していたのですが、若干名のブログ枠があるとのことで参加させていただくことができました!

※このブログは非技術縛りなのでエモい話を書いて、各セッションの話は別の場所に書こうと思ってます。

エンジニアとデザイナーのあいだ

多分ユーザーの存在やどう使われるか何が良いかを考えながらコード書いてきたタイプで(特にみてね作ってたときはインタビューに参加してた)、最近は(デザイナー&PdM不足もあり)レイアウトの検討やアイコンの作成などにも手を出してたり。mixi.jp時代の戦友の重田先生がUXエンジニアを名乗っていることに感化されてきた部分もあるかもしれないけど、自分はやはり「人」の方に近づくことを選びつつあります。

技術もデザインも両方自分ごとにしたいと思う中、その垣根が意識してか取り払われている今回のカンファレンスに参加できたことはとても刺激になりました。そうそうこういう話を聞きたかった!したかった!!みたいな手応えがあって、また1つ居場所を見つけた感じがしました。

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山下一樹さん「デザイン・設計の体幹とスキル」 / 松下絵梨 さん「Adobe XDで作るマイクロインタラクション」

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神保嘉秀さん「高齢者でも使えるプロダクトUIの挑戦」

↑参加させていただいたデザイン系のセッション。技術系も含めどのセッションも知見にあふれてすばらしかったです。中でも神保さんの発表は、本当にユーザーのことを考えて何かを作るというのはどうやるのかの事例が詰まっていてすごかったです(視野を絞るゴーグル掛けて試したりする。いくつも質問されていた)。エンジニアやデザイナーじゃなくてもぜひ・・!

お祭り、人と話すということ

セッション登壇者だけじゃなく登壇・参加できるLTやハンズオンも用意されていて、エンジニア・デザイナーという括りの垣根崩しだけでなく、初心者からコテコテの人まで楽しめる構成でした。懇親会前のLTはどれもテンポが良く、いっぱいセッション聞いてそろそろ疲れたなというタイミングで「あるある」とか笑いが供給されてきた。楽しかったです!

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ばらにいさんのLT(はたらく言葉たち(阪/急のアレ)ジェネレーターの紹介中) / m_mitsuhideさんのLT(HTTPクライアントを型安全にする話

懇親会では、個別指導塾の役員でありながらコードも仕事(!)という経歴を持ち、Flutter for Webでヌルヌル動くアニメーションを披露されていた大西優司さんと、最近行った勉強会をどれも主催(orお手伝い)されているjiyuujinさんとで話してたとき、勉強会の会場探しますよ!ハンズオン手伝いますよ!という話がトントンと進んでいくでいく様子は圧巻でした。「興味ある人何人か見つけたのでやれそうです!」と帰る前おっしゃっていて、繋がりと行動力の大切さが身に染みました(精進します・・)。

あと関西だからかフロントエンドだからかわからないけど、話した方の業種というかバックグラウンドというかが多様で新鮮でした。 話してくださったみなさんありがとうございました!

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お昼の飛び入りLTの参加表明ボード / 無限に補充された懇親会のお食事

関西の可能性

ぶっちゃけ最近関西に住んでいることにくすぶってというか東京を羨ましく思っていた面があったけど、その感じていた壁が崩れつつある気がします。カンファレンスや勉強会はRubyKaigiのように毎年場所を変えているもの以外はどうしても東京が多いなぁと思ってた(じゃあお前が開けやというのは耳が痛いw)けど必ずしもそうではなかった。次回はスタッフとして盛り上げていけたらななどと思っております。(言霊実行

それに、引っ越しとともにネイティブアプリからWebに転向したこともあり「デザインと密接(なので直コミュニケーションが必要)なものはほぼ東京限定だな・・」と思ってたけど、打ち上げに引き込んでくださった登壇者のコンチさんが名古屋からフルリモートでオフィスが東京の会社(bellFace)に正社員勤務しているデザイナー(しかもコード書く)とのことで、リモートデザイナーは実現可能だということに密かに衝撃を受けました。 oO(デザイナー側から見たエンジニアとの協業についてとかのお話も聞かせていただきましたm(_ _)m

関西は(?)VueとAngularが強いように感じたので、関西でReactを盛り上げていきたい、勉強会もっとしたい、という話もしていて、あとReact関連の発表も近いうちに頑張ろうと思います。やるぞ!

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スタッフのみなさん@受付 / 後藤知宏さんから閉会の挨拶

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 スポンサーのみなさん

何かとりとめのないブログになってしまった・・。楽しかったです、ありがとうございました!

謝辞:参加当日と翌日はyomeがワンオペ育児を担当してくれましたm(_ _)m

(潜在)保育士になりました

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資格のみだけど保育士になりました(9月の話)。潜在保育士です。

保育士になった理由

きっかけは、たまたま新宿で本屋さんによったときに、保育士のテキストを見かけたことと、それを手に取ったことをyomeが後押ししてくれたこと。だけど伏線や理由ならいくらでもあった。

  • 子どもが好きで、子どもに関わることをしたい
  • 信憑性が不明な子育てメディアや古い・偏った情報が溢れる中、正しい知識を持つことが大切だと思った
  • 子育てや保育政策などについてTwitterなりで口を挟む機会が多いけど、そこまで言うなら保育士資格ぐらい持っておけよという気持ちになった

当時みてねの開発をしていたのも、子ども・子育てに関わる何かをしたかったという思いが強かった。今初等教育に関わる理由の1つでもある。

思い - 親

自分もyomeも親が離婚していてかつ父親の子育てに疑問を感じていたので、妊娠どころか結婚前から必然的に子育ての話をすることが多かった。

自分の父が、出産のときにスキー場に居て友達に怒られるまで帰ろうともしなかったという話を聞いたり、休みの日に全然一緒に出かけようとしなかったり、あと毎日のように夜中22時以降に家に帰ってきたりしてたのは大きいはず。それから父の仕事は金型の設計・・すなわちエンジニアであったこともまた、エンジニアと子育てが両立可能であることを証明したいという人生命題につながってる。

そういうのを考えたり話したりしてた結果、立ち会い出産するんだとか、子育てするんだとか、そういうことを思うようになっていたんだと思う。

保育士試験に絡む話だと、みてね在職中は愛着理論に強い興味があった時期でもある。子どもたちが自分自身は生きるに値する、世界は信じるに値すると感じ、いろんなことをしてみようとする力を得ていく、基本的信頼感を得るために、親子の関わりが重要だとされている。そこがこじれた人が立ち直るには、何が必要なのかを知りたくて今も積ん読していたりする。

思い - 子

子どもが好きというか、子どもたちが愛おしいという感情があって、上手に説明できない。一種の博愛かもしれないけど、なんというか、この子たち幸せでいてほしいなとか、そんな優しい気持ちにさせてくれる。もともと子どもが好きなんだと思う。

これは大学のプロジェクト団体の同期の子どもに、自分のご飯そっちのけで離乳食をせっせとあげてたときに確信したかもしれない。

今の段階でエンジニアをしてなければ、きっと保育士とか児童福祉系の仕事を目指していただろうとか、女の子に生まれていたら保育の専門学校に行ってたかもしれない(女子校が多い・・)とか、そのレベルでやりたい仕事みたいで、実は葛藤を感じていたりする。

まぁ実際子育て始めると相当ヘトヘトになって、ちょっと落ち着いたかもしれないけどw

学び

勉強したことのうち、とても印象的だったこと。保育は養護と教育からなるとされていて、結果的に教育の話にもつながっている。

自発性と個人差

保育所保育指針(学習指導要領の保育所版、保育士のバイブル)に繰り返し登場する単語に「自発」「主体」と「個人差」がある。

子どもたちは生活や遊び、他の人や自然を通して、世界のことを知っていく。大人が教えるというより、子どもが自分の力で育っていく、その過程に大人の支えや良い環境が必要とされている。目標とする発達の段階こそあるが、決まった内容を決まった時期に順番に「教える」わけではないところに特に、保育士の力が求められていると思っている。

(今日の日本の保育が倉橋惣三の誘導保育を基礎としているところも大きい。これは学びとして大きかった。)

一番印象的なのは、試験に必ず?出る喧嘩の仲裁。例えばおもちゃを奪った子を「叱る」としがちだと思うけど、試験的には、まずは子どもの気持ちを受け止め、誰が良くて誰が悪いと大人が決めず、子どもたち同士の対話を促し解決する手助けをすることで、社会性を育てる、とされてる(共感とかね)。

個人差の方は、指針では発達してほしい目標も書かれているけど、月齢・年齢などは目安で個人差に気をつけるよう念押しされていて、一人ひとりの「発達の状況」「生育歴」に合わせて保育することが求められている。例えば歩き始めも喋り始めも子どもによって大きく違う。

遺伝か環境か、経験主義か系統主義か

発達心理学や教育史で興味深かったのはこの対比。発達のほうは、「遺伝か環境か」は成熟優位説(ハサミを使えるようになるには手先が十分に起用になっている必要がある、など)と学習優位説(アルバート坊やの実験の例)に対応していて、現代では発達はこれらの相互作用で決まるとされているとのこと。

sugoii.florence.or.jp

遺伝の発現に一定以上の環境が必要だとした「環境閾値説」が自分は一番しっくりきている。例えば「学力は遺伝か環境か」という問いはわかりやすいはず。「遺伝の真実」みたいな名前の本や記事が出回っているのであれだと思うけど、遺伝より環境のほうが大きいというのをよく見る(学力は親の年収に比例するという統計もあるはず)。

少し外れる話だけど、一人で何かができる・できないの間に、大人の支援や他の人の真似でできる、というボーダーゾーンがあって、それを発達の最近接領域(Zone of Proximal Development: ZPD)と呼ぶ(ヴィゴツキー)。テキストでは「乳児(〜1歳)の前でお椀でご飯を食べるフリをしてもハテナになるけど、2歳ぐらいになればごっこ遊びができる」という例を挙げている。ZPDにあることはいずれ一人でできるようになる伸びしろなので、ここに積極的に働きかけると良いらしく、自分はなんだかんだ意識している。

教育の方は概論的には、熊本大学の講義資料がとてもわかりやすい。ゆとり教育詰め込み教育か、というのも関係あるけど、生活の中の課題を解決していくような学び方(デューイ:問題解決学習、とか)にするか、相互に関連する構造を持った学問を系統的に教えるか、みたいな話。経験主義と系統主義。

問題解決学習、発見学習、完全習得学習の違い&重要人物語呂合わせ | 保育士試験対策クイズ ~半年独学で一発合格!を応援ブログ~

ブルーナーは2つのバランスを取って、学んでることの本質、ものごとの関連性「構造」を「(子どもが)発見する」発見学習を提唱した、そしてそのプロセスは仮説検証の形をとる、とのことだけど、まだまだこのあたりの詳しいことは勉強できていない。いい例がないんですが、例えば光のスリット実験(縞模様が浮かび上がるアレ)をして「光は波長を持った電磁波なんだよ」って言われたときに、そういえば電波もそうだよなと思ったり、空気中を伝わる振動の波である音も同じように干渉するなぁということを思い出したり(「波の性質」への一般化)するような話だと思ってます。つまり「波」を理解できれば光の挙動を深く理解できる。自分はこれを「背景」「仕組み」の理解と呼んでた。

福祉の開拓者

最も印象的だったのは、糸賀一雄社会福祉の父。この子らに世の光をではなく、「この子らを世の光に」という言葉は一生忘れることはないだろう。重度な知的障害を持った子どもたちのための施設(近江学園)を運営する中で、1952年の年報に保母さんが、発達の見込みがないからただただ終身保護するべきと考えられていた最重度の障害を持つ子たちが、ほんの少しずつだけど発達していくことに、「周りの人の心をとても明るくした」んだと記しているんだそう。

元サイトがぶっ壊れたっぽくてアクセス不能だけど、アーカイブからぜひ。 web.archive.org

↓は上の記事に出てくる落穂寮の貴重?な当時の記録。

落穂寮のあゆみ

他に児童福祉の父・石井亮次の岡山孤児院十二則とか、↓のとか・・、とにかく枚挙にいとまがない。

ちなみに教育史の方では、終生苦労人ながらも教育の実践に徹したペスタロッチの不屈の精神に心を打たれた。 ペスタロッチの教育観と実践

その他

なんだかんだで厚生労働省がネットにアップしているPDF群に重要なことがたくさん書いてあったりした。 例えば授乳・離乳の支援ガイドでは何ヶ月からどういうご飯の上げ方をすればいいみたいな話がしっかり書いてるし、社会的養護の現状について児童養護施設入所児童等調査の結果を見ると、保護されている子どもたちや施設の実情が見えてきたりします(例えば、親元を離れて里親のもとや施設にいる子どもたちのうち、何らかの障害を持ってる子の割合が増えていて3割なんだとか、児童自立支援施設(非行などで行くところ)は5割に近いとか)。

あとWAM NETは児童福祉に関わる制度や施設をわかりやすく紹介してくれていたりする。福祉の制度は、社会保険などを除いて何らかの当事者にならないと知ることは少ないと思うから学べたのは貴重な経験と言えそう。

あとあと、保育の5領域「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」は頭に意識しておくと良いのかもしれない。

最後に、「子どもの権利条約」で子どもは守られるだけでなく意思を尊重するんだという話があることや「子どもの最善の利益」という言葉の重みは特筆したい。

ちなみに勉強したこと

途中から学びというより試験対策化したのがちょっとウッて感じだったけど、主として下記のようなことを勉強しました。

  • 保育士とはなんたるや、保育所とはどういう場所なのか
  • 保育の目的、目標、実際の中身
  • 発達心理学(多分概論)
  • 児童福祉、社会福祉、教育の、法、制度、歴史、人物
  • 福祉については現状も
  • 子どもの保健(体の発達や病気など)
  • 食と栄養学(食育とか栄養素とか。細かくは覚えてなかったけど家庭科でやりましたよ!?)
  • ピアノ弾き歌い
  • おむすびころりん すっとんとん

お子を寝かしつけたあとなるべくとか、Twitterに書く内容すら勉強したことにしたりとか、徹底して勉強に割いた。 テキストは成美堂出版の「いちばんわかりやすい保育士合格テキスト」2016年度版上下巻を使った。ちなみに保育士試験の過去問アプリ(Androidの無料のやつ)がテキストの次にお世話になった。

主に↓の3つの対策サイトにお世話になりましたm(_ _)m

なおエンジニアが保育士の勉強!?って感じはあるけど、ZPDとかエンジニア教育にも通ずるだろうしって感じの理解を最近し始めました。

保活に思うところ

やや政治的な書き方なので苦手な人は飛ばしてください。

日本の託児の始まりは、子守奉公(他の人の子どもの面倒をみる労働をする)に出された小学生女子の就学率を向上させるために子守学校が設置されたり、赤沢鍾美(あつとみ)の新潟静修学校に日本初の託児所が設置された(1890年)ことだそうです。

あるいは世界初の保育所と言われる「性格形成学院」は、産業革命のころの工場経営者であったオーエンが工場に保育園を作ることで、貧困がもとの児童労働からの解放や、親が仕事に目一杯で教育に手が届いていない状態を改善しようとした、という話があったりします(多分1800年ごろの話)。

「福祉制度だから親の勝手では入れない」という論も見ることはあるけど、子どもが良い教育を受けながら、女性が働いて自立し、収入の男女格差ないし貧困を脱するという選択肢を得るために保育が必要であることは、上に書いた話から明確なんだと思うんです。古くからあるこの課題への対応を福祉と言わず、何というのでしょう。

(これには結婚出産で「家庭に入ってくれ」と言われ、離婚後にパートタイムで働き続けた母のことも含まれているなぁと今思った。自分はそういうリスクを見てきた立場に立ちがちだけど、専業主婦を自ら選択してうまくやれてるならおっけーだと思う(まーくん・里田まい夫妻が例に挙げれそう)。)

自分は保活してみて、就活や受験みたい、かつ努力で解決されない、落ちると夫婦どちらか退職しかないという恐怖を感じたのが正直な感想です(ちなみに母親の年金(仮)みたいなこともやってて、1馬力だと生活無理そう)。

ちなみに最近こんな悲しい話もあった・・↓

みんなで議論して、良い状態に向かってほしいなというのが感想です。この国の未来のためにも。 ちなみに自分のマニフェストは↓

  • 4月入園の廃止、通年化(就活みたいになってるのは新卒一括採用と似たシステムがまずいんです多分)
  • 国が率先するように制度を変える(少子高齢化問題や男女格差の問題は地域行政じゃなく国レベルの課題なので)
  • タワマンや大企業への保育所設置or負担を義務化(これはちょっと強制パワーがあるけど、前者特に切実です)
  • 点数制度の見直し(落とすためだけの仕組みなので、例えばタワマンの1Fの保育園に(収入高いので)タワマンの人が誰も入れないみたいなジレンマが発生してるらしい)
  • 公定価格の廃止か引き上げ(人が足りないのはカネの問題がほとんどだと理解してる、財源についてはきっとフローレンス駒崎さんあたりが無償化の経費と比較してくださってた気がする)
  • 他にもあるかもだけど思い出せない

謝辞

今回勉強するにあたって、試験に近いときとかyomeがお子のお世話をたくさん引き受けてくれました(自分はyomeのTOEICのときにあんまり引き受けられてなかったのが後悔)。あと会社も雑なタイミングで休んだりして、とにかく後押ししてくれました。

m(_ _)m

まとめ

うちの赤ちゃんはあっという間に子どもって感じになりました。 f:id:yuya_presto:20181102025721p:plain

追記:yomeに読みにくさと普段の子育てに関することは書かないのというご指摘を頂いたので次回はそれにしようかとw

就職、赤ちゃん、育休

フリーランサー、就職する

2017年12月末に子どもが生まれました。yomeの妊娠をきっかけに以前からお仕事を頂いていた株式会社コードタクトに2017年7月に就職しました。 この会社は教育現場、主に授業中に使うWebサービスを手がけてるベンチャーです。社内でよく教育の現場の話や未来の話をするような環境です。

フリーランスになった理由として

  • プロジェクト単位でいろんな仕事をしてみたい
  • 開発以外の領域(デザインやらリーンやら)もポートフォリオに抑えたい
  • 福利厚生等に頼らず自分の力とインカムでやっていきたい
  • リモートワーク・ダブルワーク(WLB的、リスクヘッジ的、パラレルキャリア的な意味合いで)

などと思っていたのですが、やってみると

  • 「開発」以外の「何を作るか」的な領域に関わることや、チームビルディングといった比較的長期で大きなコミットを必要とすることは、なんだかんだフルタイムのほうが有利
  • 以前から興味があった教育分野に力を尽くしたい(子ども関係という意味でも)
  • 今のチームメンバーともっと仕事したい
  • リモートコミュニケーションがかなり成功していて、かつフルタイムでも不遇なくフルリモート可能だった
  • フリーランスだと育休給付金やもしもの時の遺族・障害厚生年金が出ない(子ども的な意味で)
  • フリーランスだと保活が不利(しかし現住所では結局在宅勤務だとフリーランスと一緒扱いでした)

などなどの多数の観点から、やっぱりフルタイムのお仕事を中心に据えることにしました。きっかけは妊娠ではありますが、前者3つに悩みが出ていたタイミングだったので、妊娠がなくても就職はしていたかもしれないなぁと思っています。

oO(ちなみに2017年急にいくつかの会社から「リモートワークOKで」と声をかけられて、あるいはリモート導入という話を聞く頻度が上がって、個人的にリモートワーク元年だと思ってたりします)

yomeの出産

立会い出産しました。yomeには「血を見て倒れるんじゃ」(包丁で指切って前科あり)と言われてたけど、その時に限って全然大丈夫でした。 そばにいてあげることしかできなかったので、コウノドリ(ドラマ版)で予習してた雰囲気やその日の助産師さんの指導を頼りに、陣痛が来るのに合わせて一緒に息整える掛け声とかしてた。

↑このときお医者さんチェックで一旦退室、涙目でツイートしてた

生まれてきた赤ちゃんは、あったかくて、愛おしくて、だいすきだよってずっと言ってた。今でこそ慣れたけど、この時のこわれちゃいそう感はすごかった。

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いろんな人に祝ってもらって、自分もとてもうれしかったし、この子にとってもきっと幸せだろうな、いつか話したいな、なんて思った。

育休

実は少々強引に育休の約束を取り付けて就職させて頂きました。慌てたのは前職退職が2016年7月の中旬で、育児休業給付金は転職・退職前の分も含めて過去2年間に12ヶ月以上しっかりと働いていることが条件なので、この条件をクリアできる期限が2017年7月に迫っていたのもあります。(なお入社後1年経たないと育休申請を拒否可能と就業規則に書いてある会社も多そうなので要相談)

社内初(社員10人とかだし)の(戸籍上の)男性による育休だったので、厚生労働省両立支援等助成金(自分ではなく会社に出る)をいっぱいアッピールして申請してもらいました。 「出生時両立支援コース」というやつ(平成30年度もある)だけど、これは男性も育休とれますよ!と周知したり、管理職に育休取得の研修をやったりするだけでOK。それで社内初の男性育休(最低日数あり)取得者が出ると、ななななんと、中小企業なら57万円がもらえちゃう・・! ただし、次世代育成支援対策推進法の一般事業主行動計画(くるみんマーク申請に必要なアレ)を助成金申請前に提出する必要があって、育休取得率何%を目指します、とかを書いて届け出なくちゃならない。コードタクト社のはこれ。あと育休の規則が未作成の会社はそれも作成する必要あり。中の人に相当頑張って書類やら作っていただいていたのでありがたかったです。これ、最初に通れば1年に1回、別の育休男子にも約14万出るので、絶対掛け合って申請しておくべき(その趣旨から、後からは申請できないよ)。

育休や助成金の情報はかなり前(もはや妊娠がわかるより前かも)から調べていたのがだいぶ役に立った。手続きを綿密に進めねばならず少しずれ込んだりしたけど無事に1月中旬より2ヶ月半の育休を取得しました。

お産というものは壮絶で、今回こそ短かったけどyomeの消耗はすごかった。産後1ヶ月までは水仕事(料理、洗濯とか)をしてはいけないという言い回しがあるけど、回復遅くなるらしいし1ヶ月とは言わず絶対ダメ。最初の方はほとんど擬似的主夫として家事と母乳以外の育児に奔走した。はっきり言って、里帰り出産等フルタイムで親の助けが得られる場合を除き、パパの育休はほぼほぼ絶対だと感じた。例えばこんなことやってた。

  • おむつ替え(MAXで15分に3回w
  • 哺乳瓶でミルク作ってあげて、洗って消毒
  • 料理を作って後片付け
  • 買い物に行くorネットスーパーの注文
  • ゴミ出し
  • ルンバのためにお部屋を片付ける
  • 洗濯をする(普段苦手だけどこのときはがんばったw
  • 子守唄を歌って寝かしつけてあげる
  • 沐浴(苦手だったwけど今はお風呂一緒に入ってる
  • 夜勤(夜中起きたときのおむつ替え)

何度おっぱいがほしいと思ったことかw。あとよく言う話だけど、Amazon出前館or楽天デリバリー、ネットスーパー、ルンバ、食洗機、レンジ哺乳瓶消毒器は最強の味方。この辺は別途記事書く。

エンジニア、保育士試験を受ける

書く時間が確保できなかったので保育士試験の話は次回で・・。あと保活の話も書きそう。

追記:ここではわたしの性別については言及しませんが、「出産していない親」と読み替えてくださいませ。

予告

保育士試験を受けます。

これが終わり次第、子育てとか育休とか近況とかいろいろについて書く。

高円寺の思い出(ごはん・カフェ情報)

高円寺にはこれあったんだけどこっちにはないよなぁ・・っていう懐古厨みたいな状態がわりと継続しているので、せっかくなので高円寺のおすすめ情報をそのままアウトプットしようかなというアレです。完全に個人的趣味なので偏りはご容赦ください。高円寺は食べ物がすごいぞ・・! (なお距離感はJRの高円寺駅を基準にしています。いずれも2016年7月までの情報です。)

バーン・イサーン

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pal商店街入ってすぐのタイ料理店。この店のせいでタイ料理のハードルが上がりすぎました。

  • (カフェ風とかじゃない)ちゃんとタイ料理でおいしい
  • ランチはグリーンカレー550円、ガパオ600円、大盛り+50円みたいなもはやありえない価格設定

ホロホロの鶏肉のグリーンカレー vs シンプルなガパオでいつも悩むやつでした。 夜は飲み屋スタイルでいろいろ食べれてそれもよい・・! なお、タイ料理でありがちなおしゃカフェではないので、狭くてガヤガヤしてます。

この店に互換性がある店はもしかしたら関西に存在しないかも。ポイントの両方を満たす店を東京ですら見たことがない・・。

中華そばJAC

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個人的に高円寺のラーメン二強と思っている店その1。徳島ラーメンの概念を教えてくれたお店。

  • (豚骨ではない意味で(多分醤油))濃い目のスープがトガってて、ごはんが著しくすすむ
  • しっかり味付いたバラ肉おいしい
  • 通常700円、煮玉子入り800円、さらに肉も盛って900円、大盛り無料という良心的な価格設定(いずれも2016年当時)

ご飯(100円)は必須アイテムです。生卵は途中で割ってお肉と一緒にどうぞ。 なお、夜の営業が不定期にお休み(終了?)になるので、開いてなかったらリトライしましょう。ただし高円寺駅からは約10分の距離でちょっと遠いめ。 このお店が徒歩2分程度の位置にあったのQoL高すぎたw

徳島ラーメンというもの自体がそもそも大阪に少ないけど、「東大」というお店が十三や道頓堀にあるらしい。まだ行ったことないな。

田ぶし

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二強その2。豚骨系にきめ細かい魚粉が入っています。煮干し系とかみたいに口に破片が残る感じがないのも好き。

  • 絶妙なバランスがやみつきに、あっさり系豚骨+魚介コク&香りっぽいやつ
  • あのスープに穂先メンマなのが地味においしい
  • 790円、大盛り無料で良心的

行った回数増えるほどまた行きたくなってしまう魔性(出典:お店の通販)感。駅に近いところもよい。

最近やってた阪急・阪神大阪市営地下鉄の「ラーメン味くらべ」企画に魚粉たっぷり系ラーメン載ってたから行ってみたい。

その他のラーメン屋さん

  • JACよりも濃いーのを駅チカで食べたければ「肉玉そば おとど」 スタミナ系
  • 夜遅くにラーメン食べたくなったら「らーめん一蔵」 辛いやつ+野菜か普通のやつがいい
  • あんまり行けなかったけど、ワンタンの「麺屋はやしまる」もおいしかった
  • 同じくだけど、脂まみれになりたければ「じゃぐら
  • なお自分は野方ホープは舌に合わなかった><

トリコカレー

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↑はランチのチーズとささみ?のカレー+鶏皮、900円。定番メニューの写真がなかった・・。

カレー屋さんの概念が変わります。濃いめのカレーが好きな人はぜひ。

  • お好みで薄めるためのだしまでついてくるほど濃厚な鶏だしカレー
  • (ランチじゃない)定番メニューはいろんな野菜たっぷり素朴な甘み
  • 鶏皮トッピング無料が地味にうれしい
  • 「ガリタ出没注意」のマークがついてることもあり大盛り

男子は大盛りすると、当時相当大食だった自分でも苦戦したので要注意。普通盛りで十分大盛りの量ですw こちらも高円寺駅から10分強と少し遠いめ。

このタイプの味を出すカレー屋さん、大阪どころか他で見たことない・・。

中華料理 天王

なんと、写真撮ってなかった><

  • 安くておいしい庶民的(日本的)中華
  • 野菜シャキシャキ
  • お腹いっぱい

ちょっと年配のご夫婦で切り盛りしてる。シャキシャキのレバニラ(&もやし)定食(650円ΣΣ)とかをいつも食べてた(サジェスト出たからレバニラ人気かも)。 (なおスープが塩分ちょっと濃いめです) おばちゃんといろいろ話してまた来ますねって言ったっきり行けてないんだよなぁ・・。

こちらはお近くにも互換店あるかもしれないけど、このクオリティが出せるだろうか。 このお店は高円寺近郊に住んでいた先輩(ちなみに退職記事でサプライズを用意してくださっていた先輩です)に教えていただきました・・!

アール座読書館エセルの中庭

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↑アール座読書館

これは多分相当穴場なので絶対紹介したかった。この感性の人少ないかもですが、必ず一部の層には刺さると思っています。多分内向的な人ホイホイ。

アンティークで別の国のような内装に暗めだけど温かい照明で、心が落ち着いてどこか優しい幻想的な雰囲気、って感じのカフェです。本があって静かにすごすアール座が2Fに、しゃべっても大丈夫で朗読が流れてるエセルが3Fにあります。

おすすめはもちろんアール座。静かな中に水槽の音色が広がっていて、好きな本を選んで席で読むことができます。思いがけない本との出会いがあるかも。 席の引き出しの中にノートがあって、いろんな人がいろんなことを書いてます。座る席はランダムなのでまさに一期一会。

写真ほとんどなかったので↓からぜひ。

togetter.com

このお店は著しく個性的で多分互換店などない・・。 関東在住のお友達に教えてもらいました!が、その少しあとには引っ越しが決まってしまったので数回しか行けてない>< 東京行ったとき可能ならなるべく立ち寄ってます。 ちなみにお友達によると銀河鉄道の夜がモチーフになってるそうです。自分なんとなく宮沢賢治好きっぽいので完全に刺さってる。

ベイビーキングキッチン

icotto.jp

うっかり忘れてたけどジブリファンは必ず抑えておくべき店。 (ちゃっかり)ジブリ飯が振る舞われるカフェです。必ず、思わしげな名前のメニューを注文しましょうw おなじみのあのキャラクターが食事と一緒に出てくるかも!? いいですか、かわいいは正義です。繰り返しますが、かわいいは正義です

このお店は近くの学校に通っていたことのある大学(関西)の先輩に教えてもらいました・・! 互換店ってか名古屋にジブリのテーマパークができるらしいの楽しみだ〜〜。

小杉湯

高円寺駅から歩いて10分くらいの銭湯です。この間テレビに出てたらしい?てか中でフェスやってたらしい??

温冷浴の聖地ってどっかに書かれてた気がするけど本当にそう思う。 熱いお風呂、ぬるめのお風呂、良い温度の水風呂があるので、いい感じに体の温度を整えながら温冷浴できます。脳みそがリラックスしてふわーってする感じで最高ですよ! これを実現できる銭湯を他に見たことないので関西で誰か知ってたら教えてください。

なおフェイスタオルだけで体ふけるなら手ぶらでも全然大丈夫です。 あと「回帰水」とかいう謎の設備が宣伝されてるのはご愛嬌ですw

ピアノ@和田区民集会所

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個人的おまけ。

愛してやまなかったピアノ。いや、本当に愛してすぎて最後に弾き終わったあと泣いてたんで、それくらい愛着があったんですw キラキラとした素敵な音色でした・・(利きピアノはできませんw) 高円寺駅から自転車で15-20分くらいの距離にあります。朝の3時間で1300円(うろ覚え、ピアノ代込)は破格でした。なお杉並区民ならどなたでもお使いになれます。 (ちなみにセシオン杉並よりこっちのほうがいいピアノだと思います)

特に土日のお昼にいる陽気なおばちゃんにお世話になったのもいい思い出。 互換っていうかお近くの公民館で借りれるかもしれないので、ピアノ触ってみたいけど習う買うには早いとかの人はぜひ。

また大作になっちゃったのでこんな感じで以上です!高円寺近辺の人、これから高円寺住みたい人はぜひぜひ!

結婚とアジャイル

この記事は妻・夫を愛してるITエンジニア Advent Calendar 2016の7日目です。出遅れすみませんでした。 それから先に謝りますが趣旨にのっとり過激なノロケ成分が含まれます。

自己紹介

  • 私:今年6月の結婚をきっかけに東京→大阪に引っ越して、リモートのフリーランスをやってます。
  • 妻:(同上)、リモートの広報、総務的なことをやってます。エンジニアではありませんが情報系卒です。紆余曲折あって、私のクライアントな会社に就職しました。

ypresto.hatenablog.jp

感電

妻はとにかく合理的でないもの、美しくないものに敏感です。このアプリ・サイト、UXどうなんみたいなことをよく言います。その影響でエンジニアになるべき素質を持ち合わせながらその道に踏み込まなかったような人なのです。

それから妻が先日某社のSlackで放った発言です。

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この後「分解とかするのは感電者という偏見があります」という同僚の指摘が続くのですが、確かにかのACの法則でいう感電者と言って過言ではないかと思われます。なお実際AC100Vではないものの感電経験者です。

そもそも、大学のとあるプロジェクトの部屋にこもって独り言を放ちながらサーバをいじくり倒してるコミュ障に、帰りの方向同じだし一緒に帰ろうとか言う時点でいろいろと感電者なのです。(

自分は妻のそんな視点から話がはずむのが楽しかったりします。

新婚

最近妻が新婚生活のイメージと違うと苦笑しながらよく言います。忙しいのもあるけど、お互い「結婚」の前後で「人生の幸せのピーク」を迎えたりしないタイプなのだと思います。(もっとお出かけ連れてけというマサカリなら何本も受け止めていますw

そんな妻との新婚旅行先はこちら。

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「ヨーロッパとかもあるけど、あなたとしか行けない場所がいいと思ってコンピュータ歴史博物館行くと決めていた!」とのリクエストにて。

初めて実物のApple IIを見た感動と、スタンフォード大学に足を踏み入れたときのこの投資規模には絶対勝てないという悔しさを噛み締めながら帰国する感じでした。(もちろんGoogleAppleIntel、etc…やhp Garageにも行ってきましたよ!)

ちなみにハワイとかサイパンとかはみんな行くからと敬遠してました。とにかく他の人と同じなことをするのが嫌とのことで、Mac信者なのにそれが理由でiPhoneを敬遠してます。

宣言

そんな妻と結婚観を話し合ってきた中で、こんな「アジャイル結婚マニフェスト」を書いたりしました。

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アジャイル結婚宣言 (元ネタ:アジャイルソフトウェア開発宣言

自分たちの親たちが結婚生活に事実上失敗したことから学び、既成の結婚観や外圧にとらわれず自分たちの価値観や「幸せ」を追求し、かつ同時に社会にもアウトプットしていこう、ということを再確認し合ったのでした。

実際のところ計画や振り返りのタイムボックスをなかなか確保できていないのも現状ですが、家事の見える化とかうまく手を付けたいです。ちなみにチャットはGoogle Hangout、買い物管理はGoogle Keep、もちろん端末はお揃いのNexusです。あと家庭内Trelloも設置はされています。

結び

つらつらと書いてしまいましたが、そんなわけで付き合い始めて8年目、結婚してから1年目です。

たまに喧嘩もするしマサカリ飛んでくるwけど、表情も愛情表現も豊かなあなたのことが



すき。